撮影に出る前、入院していた爺ちゃんに会いに行き、
「じゃ、爺ちゃん、行ってくるわ」と言ったのが最後でした。
爺ちゃんは書道家で。物心つく前から僕の実家も書道教室。
こんな僕ですが、社会人になってもずっと書道を続けていました。
初孫の僕。
子供の頃は、爺ちゃんが厳しくて怖くて書道が嫌で仕方なかったけれど。
大人になってから突然、書道の見方が変わり...
僕は「文字を書く」のではなく、線と線のバランスからなる美しさ、
その難しさと楽しさに惹かれてから書道を楽しめるようになりました。
この世界に入り家を出、海外を放浪するようになってから10年近く、
僕が何処で生きているのか死んでいるのかも分からない状態で、
爺ちゃんにも、婆ちゃんにも、沢山の心配を掛けてしまいましたが、
今、僕がヒジを着けずに真っすぐな線を引けるのは確実に爺ちゃんのお陰。
そして、爺ちゃんに怒られて泣く僕をさりげなく優しくケアしてくれた婆ちゃんのお陰。
今でも晩酌好きな爺ちゃんのシグネチャーモデルの筆を大切に使っているのは。
ジャンルは違えど、それはプロフェッショナル「岩瀬柏亭」爺ちゃんの書道家名)のDNAを受け継ぎ
酒を飲み続けながら、世界で描き闘うという僕なりの誇りです。
きっと。
昨日の快晴バックカントリーは爺ちゃんからのプレゼント。
山は仲間達に任せて、爺ちゃんの顔を見に高速に乗ります!
写真は、親戚一同。
僕のデザインした爺ちゃんと婆ちゃんの似顔絵Tシャツ。笑
爺ちゃんホロ酔い。
Yeah!!!お爺ちゃん!!!ありがとう!!!乾杯!!!