2010/12/04
Leica Berlin
ずっと探していたLeica専用のバッグ。
ヴィンテージに興味はないけれど、ヴィンテージと言われる代物。
ネットで高価な物を買うのは簡単だけど、自分の中ではそうやって手に入れる物ではなく、
必要ならいつかタイミングが訪れるはず。と数年が経ち...
銀座店もロンドン店も物凄い高級ブティックな趣きでなんか...ね。
まさか中古なんて置いてないであろう本場ドイツのライカ本店。
戦時中に使われていた大きな鉄のケースの影に隠れちょこンと隠れるようにコイツ。
聞けば、このバッグを所有していたのは何十年とLeicaを使用しているベルリンの有名なフォトグラファーとの事で、「自分は歳をとり過ぎ、写真を撮りに出られなくなってしまったから、この先も大切に使ってくれるフォトグラファーに譲って欲しい」と「最近預かり、たった今店頭に出すところでした」と、白髪の店員。
まだ値段も無く...その優しそうな目の奥で試されてる事を直感したけれど...
「これ、僕に譲ってくれませんか?」 真っ向勝負。
「もちろんですよ」と、ベルリンの歴史を生き抜いて来た老人の店員の手から渡されたバッグはどこか温かく。
店を後にし、何だか嬉しくてバッグを開けたら...
小さな枯れ葉が一枚。
このバッグを持って最後は何処に出かけたのかな?