2010/03/10

KHM 53/200


白雪姫というとても美しい王女がいた。彼女の継母(グリム童話初版本では実母)である王妃は、自分が世界で一番美しいと信じ、彼女の持つ魔法の鏡もそれに同意し満足な日々を送っていた。白雪姫が7歳になったある日、王妃が魔法の鏡に「世界で一番美しい女性は?」と聞くと、白雪姫だという答えが返ってきた。王妃は怒りのあまり、猟師に白雪姫を森に連れて行き、白雪姫を殺し肝臓(※作品によっては心臓、となっている)をとってくるように命じる。白雪姫を不憫に思った猟師は彼女を殺せず、代わりに森の中に置き去りにしイノシシの肝臓をかわりにする。王妃はその肝臓を塩茹にして食べた。白雪姫は、森の中で7人の小人たちと出会い暮らすようになる。しかし、王妃が魔法の鏡に「世界で一番美しいのは?」と聞いたため、白雪姫がまだ生きている事が露見。王妃は物売りに化け、小人の留守を狙って腰紐を白雪姫に売り、腰紐を締め上げ息を絶えさせる。帰ってきた7人の小人が腰紐を切って白雪姫を助け出すと、再び魔法の鏡により生きている事が露見。 毒つきのくしを作り、白雪姫の頭にくしを突き刺して白雪姫は倒れた。しかしまた、7人の小人がくしを抜き蘇生させた。そしてまたまた魔法の鏡により生きている事が露見。 王妃は、白雪姫を殺そうと毒リンゴを作り、リンゴ売りに化けて白雪姫に食べさせた。 白雪姫は小人たちから「家の扉は開けてはいけないよ」と言われていたため、はじめは抵抗したが、王妃が「わたしはただのリンゴ売りです。」と言ったために信じてしまい、その毒りんごを食べて息絶える。 白雪姫は帰ってきた小人たちに発見されるが、小人たちは白雪姫が倒れた原因を見つける事が出来なかった。白雪姫は死んでしまった、と悲しみに暮れた小人たちは白雪姫をガラスの棺に入れる。そこに王子が通りかかり、白雪姫を一目見るなり死体でもいいからと白雪姫をもらい受ける。家来に棺を運ばせるが、家来のひとりが木につまづき、棺が揺れた拍子に白雪姫は喉に詰まっていたリンゴのかけらを吐き出し息を吹き返し。

王妃はその結婚披露宴で、真っ赤に焼けた鉄の靴を履かされ、死ぬまで踊らされた。