制作の日々。
非社会的に自分を解放し、撮影した写真達数千枚を、
正気に戻った状態で第三者に届ける為の編集作業は、
希望に満ちていながらも、自己嫌悪に襲われる毎日。
今回の「BYSDNTCRY.」は、
ロンドンで僕と時間を共にし撮らせてくれた人達の、
大切な瞬間を切り撮ったドキュメントでもあるから、
勢い任せではいけないし、
守りに入ってもいけない。
だれにも媚びないし、
お互いの感情にも流されない。
それが2人の中の決め事。
だから。
お互い。「アーティスト」などという言葉に甘んじて、
2人の内面的な世界観を押し付けるような作品にしようなんて、
到底思っていない。
同時に。
作品集を出す。という目的上の関係が、
日々終わりに近づいているという現実。
それが。2人が創作を開始する上での最初のYAKUSOKU。
ボーイズドントクライ自体。
はじめから。
リミットがあるが故の感情の「揺らぎ」を形にする表現。
毎日。数ページずつ。200ページ。
今、この瞬間も。
出版。という。
2人の「晴れた終わり」に向かって…