2010/10/08

Nostalgic Toys...



中学の頃かっこいいスケボーの写真やライブの写真を撮りたくて「写ルンです」を駆使。
高校の時はじめて暗室に入ってから、思えば二十数年ファインダーを覗き続けている事になります。もちろん今ではデジタルが主流ですし、自分も日々最新機種を操って撮影をしていますが、当時は全て一本1000円以上のポジフィルム+現像一本1500円。アメリカとヨーロッパを飛びまわり年間500本 を自腹で毎年...きゃ〜!
僕は「写真は絶対にフィルム派」ではなく「どちらでも良い派」です。
どちらでも良いというのは「どちらも良い」という意味で、そんな事よりも写真を撮るという行為(アクション)を楽しいと思っている人間です。だから、デジタルしか使った事もない人に写真を語られるのがどうも気持ちが悪く、同時にこのご時世にデジタルも使えない人達によるフィルム至上主義の語り合いに嫌悪感を抱いてしまいます。特に写真集を出してから頻繁にカメラや写真の事を訪ねられますが、カメラ談義が好きではない僕はいつも「適当です(笑)」と答えます。もちろん1/8000以上の緊張感で撮っていますが「無意識」や「美意識」という感覚部分は言葉では説明が出来ません。
山積みのジャンクカメラも高額なクラシックカメラも結局「写真機」という機材です。
その「瞬間」シャッターを押すのは自分自身の経験であり、焼き付けるのは同じく経験を積み撮り手の感性に反応してくれる相棒(機材)なのだと思います。
最近プライベートではフィルムを使っています。あの、何とも言えないフィルムの匂いとポジ装填時の緊張感が楽しく、その操作やスリルが自分のモチベーションを上げてくれているのは確かです。今思えばこれまで装填したフィルムの数は僕自身の経験であり今の自分がある礎なのかもしれません。僕はこれからも気の向くままシャッターを切り続けたいと思います。